鎮魂霊術のコラム〈第4回〉交霊魔術呪術について
電話占いミーティアにいただくご依頼の中に「呪術」を使ってほしいというものがあります。お話を聞いてみると、呪術を誤解されている方もいらっしゃいますので、あらためて説明したいと思います。
最も歴史のある魔術ともいわれる呪術。ネアンダルタール人が狩猟の際、熊の頭蓋骨を並べて儀式を行ったという記録があります。
また、長い間日照りが続くと、太鼓を叩いたりして雨乞いの儀式が行われてきました。これも呪術の一種で、地面に水を捲き、太鼓を叩くというのは降雨と雷鳴をまねしたものです。このように、実現させたいことと似た行為をする呪術は「類感呪術」あるいは「模倣呪術」と呼ばれます。
一方、日本には病弱な子供を健康にするために、丈夫な子供の着ていた着物の布切れを集め、縫い合わせて作った着物を着せるという呪術がありました。これは「感染呪術」「接触呪術」と呼ばれます。一方、他人を病気にするために、相手の髪の毛や爪、衣類などを火にかける呪術も、感染呪術の一種です。
このように健康回復や雨乞いなど人のためや社会のために行われる呪術は、一般に「白い呪術」と呼ばれます。世界各地に病気を治す「呪医」と呼ばれる人たちがいて、尊敬されていました。これに対し、他人を苦しめるために行う呪術は「黒い呪術」もしくは「邪術」と呼ばれます。
一方、16~17世紀のヨーロッパにおいて、呪術を行う者は「悪魔と契約を結んだ者」として処刑される、有名な「魔女狩り」が行われました。この中には実際に呪術を行わないにも関わらず、密告だけで処刑された女性も少なくないといわれています。
私どもも時代と場所がちがえば、「魔女」として処刑されたかもしれません。しかし、電話占いミーティアの霊能者は決して黒い呪術は行いません。ご相談者の皆さんの幸福のために、今後も白い呪術を鑑定に活かしていきたいと思っています。