暮らしの中の浄化スポット〈第2回〉玄関
心身を清め、災厄を除けて幸運を呼び込めるようにしたい。そのためには必ずしも霊験あらたかな神社や寺院にいく必要はありません。身の回り……そう家の中にも浄化スポット・開運スポットがあるのです。このコーナーでは、その場所を有効に活用する方法について提案していきます。
第2回 玄関
「玄関は家の顔」とよく言われますが、重要な浄化スペースでもあります。
人は外出先で多かれ少なかれ魂が汚れます。特に満員電車や繁華街の人込み、映画館、込んだ店など、他人が大勢集まる場所に出向くと、雑多な厄が移ってきてしまうのです。その中にはもしかしたら邪悪な厄があり、今後貴女や家族を苦しめるかもしれません。そんな厄を家の中に持ち込みたくはありませんよね。そこで、玄関が重要になってくるわけです。
玄関は住む人の厄落としの場。外から背負い込んできた厄を落とし、身を清めてから家の中に入れる浄化スペースなのです。
ところが、私どもが透視をしてみると、厄落としの役目を果たせない玄関があまりに多いことに驚きます。浄化スペースどころか、玄関自体が不浄なスペースとなっていて、邪気を生んでいる家もあるほどです。
そんな実例をご紹介しましょう。
一人暮らしのフリーター、N子さんは不運続きの人生に嫌気が差してお電話をくださいました。透視をしてみて彼女の周りにうごめく邪気の多さに驚き、その元をたどっていくと、玄関にあったのです。
実家から定期的に食材が送られてくるうえ、通販での買い物が趣味というN子さん宅の玄関には段ボールが積み上げられていました。また、玄関のたたきには靴やサンダル、ブーツなどが所狭しと脱ぎ捨てられ、足の踏み場もないほどです。造り付け靴箱の上には何日も前の新聞やDMがびっしり。着払いの宅配便のお釣りでしょうか。小銭が棚の上に置きっぱなしになっているのに加え、たたきの上にも落ちていました。
「貴女の家の玄関は凄まじいことになっていますね」私の言葉にN子さんは「なんでわかるんですか?」とびっくり。そして、物が散乱しているだけでなく、引っ越してきてから2年間たたきを掃いたり、拭いたりしたことは一度もないと打ち明けたのです。
私は不運の元凶が玄関にあることを告げ、次のようにアドバイスをしました。
- 玄関に靴を脱ぎっぱなしにしない。出したままにしておくのは1足まで。
- 段ボールはすべて処分。玄関前に余分なものは置かない。
- 造り付け靴箱の上の物を片づけ、水ぶきしてから花を飾る。
- 靴箱の中をよく換気し、芳香剤を使って臭いに配慮する。
- たたきを掃いてから水ぶきして、ピカピカに磨く。
- 小皿に盛り塩をして、週に一度は替える。
- 雨の日に使った傘は玄関の中に持ち込まない。
これらはどの家庭にも共通していえる、“玄関を浄化スペースにするためのルール”です。
上記のルールが守られている玄関なら、外から邪悪な厄を背負ってきても、家に入る前に浄化できます。半信半疑の様子だったN子さんですが、それから一カ月後、弾んだ声で再びお電話をくださいました。
「先生のおっしゃる通りに玄関を片づけて掃除したら、次々といいことが起こったんです!」
アルバイト先のアパレルメーカーから正社員にならないかと誘われ、偶然、高校時代に憧れていた同級生と再会し、つきあうことに。一か月前に盗まれたバッグが見つかり、現金も無事だった。何年も消息不明だったお姉さんから連絡があった……。
もともとは面倒くさがりで片づけ下手だったN子さんですが、今では玄関を常にきれいに保つよう毎日掃除を欠かさないといいます。
皆さんも、家の浄化スペース=厄落とし場所である玄関を大切になさってください。