幸せになれるスピリチュアルメッセージ〈第1話〉言霊のパワー
「何もかもいや」「もう最悪」「どうせダメに決まってる」無意識にこんな言葉を使ってはいないでしょうか?ストレスがたまったとき、不運な目に遭ったとき、人はつい愚痴をこぼしてしまいがち。それは仕方のないことですが、自分の発した言葉には「言霊(ことだま)」が宿ることを忘れないでいてください。
「言霊」とは古代日本からの考えで、言葉に宿ると信じられた霊的な力を指します。古代においてはもともと「言」と「事」が同じ概念だったことにも由来しています。自分の意志をはっきり声に出して言うことを「言挙げ」と呼び、それが自分の慢心によるものだった場合には、悪い結果がもたらされると信じられたのです。万葉集にも言霊という言葉が何度も登場するように、日本は「言霊の幸ふ国」と称されました。現代でも、祝詞を奏上する際は誤読がないよう細心の注意が払われます。一般人においても、結婚式で「割れる」「別れる」などが忌み言葉として避けられたり、受験生に「滑る」「落ちる」と言わないよう配慮するなどの風習が残っています。
結婚式や受験など特別なことについてだけでなく、普段から自分の発言に注意したいもの。あまりネガティブなことばかり言っていると、悪い言霊が宿り、物事がどんどんマイナスの方向へ進んでしまいます。逆につらいとき、不満のあるときでも、「ありがたい」「今日もいい日だ」「きっとうまくいく」などポジティブな言葉を使っていれば、プラスの方向へと進んでいくのです。ある種、イメージトレーニング、自己暗示的な側面があるともいえるでしょう。
また、言霊には、言葉そのものより、その言葉を発する思いにこそ、霊的な力が宿るとする説もあります。例えば、言葉は悪くても、その言葉が愛情から発せられたものであるなら、いい言霊が宿り、一聞するといい言葉であっても、その裏に相手への恨みや憎しみがあれば、悪い言霊が宿るというわけです。
意識して前向きに考え、それを言葉に出すことで幸せが訪れます。逆に後ろ向きの考え方をしてそれを言葉に出していると、不幸ばかりが引き寄せられます。幸せな人生を歩みたい、毎日幸せに過ごしたいと願わない人はいないはず。どうかみなさん、言霊を大切になさってください。