幸せになれるスピリチュアルメッセージ〈第2話〉過去変容の法則
皆様からご相談を受けていると、過去への後悔を口にされる方がたくさんいらっしゃいます。「あのとき、ああしておけばよかった」「あんなことするんじゃなかった」などと、非常に悔しそうにおっしゃられ、中には私ども霊能者に「あの過去を変えてください」「なかったことにしてください」などとご依頼をされる場合もあります。
何を言うんだろう。過去は変えられないのに――と思われますか?いいえ、スピリチュアルの世界では「過去は変えられる」と考えます。もちろん、過去の事実そのものを変えることはできません。それは自然の摂理に反しています。私ども霊能者は全員が過去を霊視することはできます。過去を供養することが可能な霊能者もいます。しかし、どんなに優れた霊能者であっても、過去の出来事そのものに念を送って事実を変えることはできません。
ただ、ご本人の考え方次第で、過去はいい思い出にも、悪い思い出にも変わります。第三者が見て悪い過去だったとしても、本人がそれを自らが学び、成長するために必要だったと考えれば、それはよい過去になります。考え方を変えるだけで、失敗した過去、消してしまいたい過去など何もない、自分にとって大切な出来事だけを経験してきた後悔のない人生を歩むことができるわけです。
過去を悔やんでも、何も得るものはありません。嫌な記憶を繰り返し思い出すなんて、自分で自分に不幸の手紙を書いているようなものだと思いませんか。思い出すなら、いい思い出。そして自分のこれまでの経験をすべていい思い出にできるよう発想を転換しましょう。
これをスピリチュアルの世界では「過去変容の法則」と呼び、これを心がけることによって、現在や未来までもが明るい可能性に満ちてくるのです。
実際、貴女が今「やらなきゃよかった」「やっておけばよかった」と思っていることだって、それをやったからこそ、あるいはやらなかったからこそ、「これからはやらないようにしよう」「これからは思い切ってやってみよう」などと言うように、学びのチャンスを与えてくれているではありませんか。
この「過去変容の法則」を身につければ、「我が人生に悔いなし」と言い切ることができるのです。
私ども霊能者にも、過去にいろいろな失敗がありましたが、すべて「過去変容の法則」に則ってプラスの記憶に変え、現在に活かしています。
皆様も、ただ過去を悔むのではなく、考え方を変えてみてください。