愛の心霊事情〈第1話〉先祖同士の悪い因縁があると、恋は報われない

恋愛相談の裏側に、実は生き霊や因縁などの心霊問題が絡んでいた……。そういった鑑定事例は意外と多いもの。電話占いミーティア・コーポレーションが解決した、愛の心霊事情をご紹介いたしましょう。

先祖同士の悪い因縁があると、恋は報われない

悪い先祖因縁を持った相手と出逢った場合、やはり何の問題もない恋愛とはなりません。不倫、略奪、二股、片想い……といった恋愛となり、周囲が祝福するような恋の進展を見せないのです。今回は先祖同士の悪い因縁を持つ、結衣さん（仮名・東京都新宿区・20代）の例をご紹介しましょう。

彼（雅人さん）のことが好きで仕方ない……と語る結衣さん。彼は結衣さんにとって好みのタイプというわけでもなかったけれど、出逢った瞬間に無性に彼のことが気になって仕方がなかったといいます。自然と目で追うようになり、彼が夢の中に現れることもしばしば。これは恋だと感じた結衣さんの方からアプローチし、交際がスタートしました。しかし、つき合い始めた途端、結衣さんの人生は坂を転げ落ちるように急下降しだしたのです。

イメージまず頭がボーッとして集中力がなくなり、いつも眠気を感じるようになりました。それから歩いていると道路のほうへ突き飛ばされたり、何もないところでよく転んだりするように……。しかもその後に待っていたのは、自分を愛してくれていると思っていた雅人さんによる、たび重なる裏切り。浮気はもちろん、DV、ギャンブルといった三重苦を味わうことになったのです。男性からそんな扱いを受けたことのなかった結衣さんは悩み、戸惑いました。雅人さんのDVは日に日に激しくなり、言いようのない不安に襲われた結衣さん。雑誌の電話占い特集で電話占いミーティア・コーポレーションのことを知り、お電話くださったとのことでした。

結衣さんから話を聞きながら、私は二人の間に良くない因縁があることを霊感で感じ取っていました。そこで二人をよくよく霊視してみると、二人の先祖同士が知り合いであることがわかったのです。時はさかのぼり江戸時代。結衣さんの先祖であるAさんは大きな店を構える商人で、雅人さんの先祖であるBさんを使用人として使っていました。主人と使用人という主従関係ですから当然かもしれませんが、AさんのBさんへの扱いはかなりひどく、私は思わず霊視した目を背けてしまいました。それでも、懸命に主人に忠義を尽くしてきたBさん。けれど、とうとう決定的なことが起こってしまいました。雪の激しく降りしきる中、AさんはBさんを「仕置きだ」と言って表に出し、凍死させてしまったのです。

Bさんは雪に埋もれながら、こんな風に自分の人生に思いを馳せました。「忠信を尽くしたにも関わらず、自分の主人は生きている間自分を気遣ってくれることはなかった。このまま自分は息絶えていくだけだ」……激しいい怒りがBさんの全身を貫き、その怒りは怨霊となって飛び出したのです。怨霊はその地に留まり続け、Aさんの家系は呪われることになりました。

そして時代は現代へ移り変わり、結衣さんと雅人さんは出逢ってしまいます。しかしその出逢いとて、怨霊であるBさんがAさんの子孫を苦しめるために企てた出逢い。偶然の出逢いなど、呪いの前ではあり得ないのです。その結果、雅人さんは結衣さんを苦しめるような言動をしてしまう……。怨霊は子孫である雅人さんを依代（媒介）として、結衣さんに実質的な苦しみを与えることになるのです。怨霊に意識を乗っ取られているから、もちろん雅人さんに結衣さんを苦しめている自覚はありません。お互い、愛し合っていると信じている……。だからこそ、悲劇なのです。どんなに信じても、そこに幸せな未来など訪れないのですから。

とはいえ、霊能者が霊術を用いて二人の運命を変え、幸せな未来を創出することは可能です。しかし、このようなことをしても根本的な解決にはなりません。二人が出逢ったのは呪いの発動によるものであり、先祖の因縁を解消させるため。愛し合うことが目的ではないのです。

また、こういった関係にある二人には、それぞれ別の良縁が用意されていることが主で、無理に運の流れを変えようとすれば本来訪れる幸せを壊してしまうことになりかねません。実際、未来を予知してみると、結衣さんと雅人さんのそれぞれに別の異性との良縁を見ることができました。だから私は結衣さんに事情をお話しして、雅人さんとの縁を手放すことをお勧めしたのです。

これまで起こった出来事の数々を振り返り、結衣さんは雅人さんと別れる選択をしました。先祖の悪行により発生したカルマは、結衣さんの数々の受難を通してすでに解消されています。未来を予知すると、次の出逢いで幸せな愛を手にする結衣さんの姿を見ることができました。