鎮魂霊術のコラム〈第7回〉鎮魂霊術音楽がもたらすヒーリングパワー
音楽療法を取り入れる医療機関が増えています。これは音楽を聴いたり、演奏したりすることによって、心身の回復をはかるというもの。代替医療として注目を集めていますが、音楽療法は最近に始まったものではありません。
音楽が生まれたのは、宗教の誕生と同時だといわれています。呪術や儀式などを行う際に音楽は不可欠なものでした。呪術を行うシャーマンは音楽を聴くことによって憑依状態となる場合が多く、それは参加者の中にも見られました。
治療効果も古くから記録が残されています。旧約聖書の『サムエル記』によると、王サウルは悪霊に怯えていたため、家来たちがダビデを招きました。ダビデはサウルの前で竪琴を弾き、サウル王は悪霊が離れていったと思うようになったといいます。これは現代では、鬱病の治療であったと解釈されています。
時代は遡り、第二次大戦後のアメリカでは、多くの負傷兵を出したため。野戦病院にて音楽を流しました。これにより、兵士たちの治癒が始まったといいます。
そして現代では、引きこもり児童のケアなどで音楽療法が用いられるなど、研究が進められています。公的機関認定の音楽療法士という資格制度を設けた自治体も。
貴女が心に悲しみを背負っているのなら、好きな音楽を聴いてください。好きな音楽が特にない方は、ヒーリング音楽のコーナーへ行って探してみましょう。きっと貴女の心を癒してくれる音楽が見つかるはずです。