視える人、視えない人〈その1〉
世の中には、死霊や生き霊の姿を視覚的に捉えることができる人間がおり、彼らが霊能者、霊視者、あるいは霊媒師などと呼ばれていることは、当コラムに触れたことのある方々にはよくご存知のことと思います。そうした特殊能力者の多くはただ霊が視えるだけではなく、特定の事象の過去、現在、未来の状況、人物の心情や思考、あるいは前世や来世に関わる物事も霊的視覚(ビジョン)を通して知ることができます。
職業的な霊能者や祈祷師などでなくとも、一般の方で霊が視える人というのは案外と多いものです。特別な修行を積まなくても、先天的な霊感体質というものがあるからです。もしかしたらあなたの身近にも、該当する人物がいるかもしれません。あるいは、あなた自身が霊感を持っているのかもしれません。また、自分にもそうした能力(霊感)があれば、と考えておられる方も多いのではないでしょうか。
仮に自分の未来を予知することができれば、恋愛、結婚、仕事、ギャンブルなど、人生の様々な局面で大いに役立つことでしょう。片想いの相手や恋人の本心がわかり、将来の結婚相手の姿やプロフィール、良い面も悪い面までも知ることができるのですから、女性が陥りやすい恋と結婚の悩みも自力で解消することができるわけです。この世にこれほど心強い能力はないでしょう。しかしそうしたメリットの反面、霊視能力には大きなデメリットも存在します。それは、時に自分が視たくない物まで勝手に視えてしまう、ということです。この点は非常に深刻で、実は私共、ミーティア・コーポレーションの霊能者の元にも、「霊感が鋭過ぎて困る」、あるいは「霊が視えすぎて日常に支障をきたす」というご相談がたびたび寄せられているのです。