視える人、視えない人〈その2〉
霊感が強い方というのは、往々にして神経質な傾向があります。相手の気持ちが直感的にわかってしまうため気苦労が多く、中にはそれが昂じて極端な人間嫌いになってしまう人もいます。また、適切な浄化瞑想や修行などによって自分の能力を自己制御が出来ていない場合、霊障や霊憑依の格好のターゲットになってしまう可能性が非常に高いと言えます。そのために、人生の行程に様々な困難をきたす方も多々おられます。
私どもに寄せられた実例をご紹介しましょう。つい最近のことですが、神奈川県にお住まいのAさんという28歳の未婚女性から特別なご相談を受け、スタッフおよび所属霊能者が対応させていただきました。
彼女のお悩みは、「見知らぬ女が、夜な夜な枕元に立って首を絞めてくる」という恐ろしい内容でした。話の概要を伺った上で、担当した霊能者が遠隔霊視をしてみますと、確かに彼女には女性の霊が憑依しておりました。しかもそれは生き霊でした。霊能者は霊視の際に色情の怨恨と思われる波動を感じたため、さらに詳しい事情を伺ってみると、つい最近交際をスタートさせた男性が、元恋人との縁を完全に断ちきれずに苦しんでおり、一時はその女性からストーカーめいた嫌がらせまで受けていたということがわかりました。
つまり、夜な夜な枕元に現れる恐ろしい女の生き霊の正体というのは、彼の元カノであったわけです。このことについて指摘させていただくと、さっそく恋人の男性に連絡を取り、自分が見る霊とその女性の容貌が瓜ふたつであることを確認。その上でご本人のご希望に沿って、入念な浄霊を行わせていただきました。幸いなことに、それ以降、霊障に悩まされることはないとのことで、スタッフ一同ひとまず安堵しております。