運気が高まる幸運の言霊
「言霊」という言葉をご存知でしょうか。スピリチュアルに興味を持つ方であれば一度は耳にしたことがあると思います。言霊とは、一言で説明すると、「人が発信する言葉に宿っているパワー」を指すものです。しかし、それは決して魔法の呪文ではありません。唱えることで炎が起きたり、傷が回復したりする効果は当然ありません。しかしながら、言霊の力は決して侮るべきものではありません。人は皆、多かれ少なかれ言霊の影響を受けながら生きており、良い言霊は良いものを、悪い言霊は悪いものを運んできます。
言霊の影響で意識が変わる
言霊とは、感情や表現の際に用いられる、全ての言葉に宿ります。例えばとても暑い夏の日。あなたの近くに「暑い、暑い」と言い続けている人がいるとします。そうしたら、あなたはその「暑い、暑い」という言葉を聞くたびに余計に暑さを実感することになるでしょう。しまいには、あなたはぐったりしてしまうのではないでしょうか。これが言霊の力です。言霊はその人の意識を良い方向にも悪い方向にも変えるのです。
言霊が周りの環境を変えることもある
もうひとつ例を挙げましょう。あなたの周りに、とても気が短く心が狭い人がいるとします。その人はいつも何かに怒ったり、誰かの悪口を言ったりしています。そしてあなたはいつもその人の近くでネガティブな言葉を聞いています。するとどうなるでしょうか。あなたは次第にそのネガティブな言葉を聞きたくない、と思うようになり、その人から距離を取ろうとすることでしょう。もしくはその人に感化され、自分も悪口に加担したり、怒りっぽくなったり、性格が悪い方向に変化してしまうかもしれません。これも言霊の力です。言霊は周りの環境をゆっくり変える力を持ちます。
ポジティブなことを言えばそれでいいの?
では、良いことばかり言っていればそれでいいのでしょうか。一概にそうとも言い切れません。実際には思ってもいない感謝の言葉や、口先だけのポジティブな言葉は、言うなればあなたの本心と乖離した、嘘の言葉です。嘘の言葉には嘘の言霊が宿ります。上辺だけのポジティブな言葉を言い続けるというのは、スピリチュアルの理解の浅い人がよくする代表的な間違いです。そういった行為は、本当の自分、弱さや脆さを持っている自分自身を否定することになります。それはむしろ本人を不幸にすることに繋がります。
自分の気持ちに嘘をついては駄目です
もちろん、なるべく良い言葉を口にしようと努めるのはとても良いことです。誰かに何かをしてもらったら「ありがとう」とお礼を言う。嬉しい時に「嬉しいです」と言う。好きな人に対して「あなたのことが好きです」と言う。それらが本当にあなたの本心から出たものであれば、それは良い言霊となるでしょう。良い言霊はポジティブなパワーが宿ります。そのパワーはあなたの魂に浸透し、運気を前向きに変え、周りの環境を良くしていきます。
つらい気持ちを認めた上で、前向きな言葉を
では悲しい時やつらい時、マイナスの感情で心がいっぱいになった時は一体どうすれば良いのでしょうか。「もう駄目」「苦しい」といった言葉には当然、悪い言霊が宿ります。そういった言葉ばかり口にしていれば、自分自身がどんどん意気消沈していきますし、周りからも少しずつ人が離れていくでしょう。ですが、悲しい気持ちやつらい気持ち、怒りを否定するのも良くありません。そういう時には「今は悲しい」と認めた上で、「だけど、この気持ちもじきに収まる、そうしたらまた良いことが起きる」と考え、実際に口にするようにしましょう。あなた自身が悲しみを越え、今よりもっと良い未来に進むイメージを言葉にしましょう。その言葉には必ず言霊が宿り、あなたを前向きな未来に誘ってくれます。
言霊は誰でも使える不思議なパワーです。もちろん、霊能者が用いるほどの威力はありませんが、それでも全ての人が自分の運命をささやかに変える力を持っています。一流霊能力者の中には、強烈な言霊を用い、たった一言で人の運命を180度変える者もいますが、そういった特殊な方でなくても、ほんの少しの心がけで、人生を幸せに向かわせることが出来るのです。ぜひ実践していきましょう。