あなたの運気を回復させる旅
人の生活を左右する運気の波。上向いている状態であればまさに向かうところ敵なしですが、ひとたび下降線を辿ってしまうと自分自身で修復するのはなかなか難しいものです。下手にどうにかしようと足掻いて、さらに悪い方向に進んでしまうこともあります。運気が悪いと思った時には、あまり余計なことはせず、大人しくしておくのも手のひとつです。 しかし、低下した運気をリセットし、再び上昇の波に変えるための方法がいくつかあります。そのひとつが「旅」です。日常生活における気の循環サイクルを自ら断ち切り、非日常に身を委ねることで、体内を流れる波動が変化し、運気が回復していきます。
「気晴らし」という言葉の意味
日本人なら誰でも知っている「気晴らし」という言葉。気晴らしにどこか遠くへ出かけよう、といった使い方でお馴染みの言葉です。この「気晴らし」という言葉は、まさに今回の運気を回復させる旅というテーマそのものを指していると言えます。「気を晴らす」と書いて気晴らし。これには「生活の中で溜まった悪い気を浄化し、晴れやかな状態にする」という意味が込められています。普段、私達が何気なく用いている言葉にも、運気を回復させるためのヒントが隠されているのです。
しかし当然ながら、「ただ旅に出れば良い」というわけではありません。運気が低下している状況は、精神的な防御力が低下している状況でもありますから、変な場所に足を運んでしまった場合、余計に精神的ダメージを受け、さらに深刻な運気低下を招く恐れがあります。向かう場所はしっかりと考えて選ばなければなりません。
開運の旅先は人それぞれ
では、運気を回復させるためには具体的にどこへ向かえば良いのでしょうか。これは厳密に言うと人それぞれ違います。人にはそれぞれ根本的な性質というものがあり、またその性質が時間によって変化していきます。水の気と相性がいい方は水場に足を運ぶことで運気が回復しますし、木の気と相性がいい方は森林に足を運ぶことで運気が回復します。また、運気そのものが滞留している方があえて人の多いごみごみした場所に足を運ぶことで、それが良い刺激となり、劇的に回復することもあります。しかし、万人に共通するセオリーとして、やはり運気を回復させたいのであれば、自然の多い場所、静かな場所に向かうことをお勧めします。
気晴らしの旅先として古くから親しまれているのは温泉です。温泉は大体が活火山のそばの自然豊かな場所にあり、その水には地中から湧く鉄分やミネラルを多く含んでいます。東洋の五行思想で言うところの「木・火・土・金・水」全ての要素がバランスよく含まれているのです。どの気と相性が良い方であっても必ずや良い作用を受けることが出来ます。湯に浸かり身体を暖め、その土地で取れた食物に舌鼓を打ち、ゆっくり休めば、日常生活で溜まったあなたの悪い気はたちどころに浄化され、新鮮な良い気をたっぷりと吸い込めるはずです。
また、「パワースポット」と呼ばれる有名な神社やお寺に足を運ぶのもお勧めです。そういった土地は古くから開運効果を見出されてきた場所ですので、万人に良い作用を及ぼす良い気に触れることができます。有名な場所は有名になるだけの理由があるのです。ただし、神社にはいくつかの種類があります。例えば、八幡神社とは相性が良いけど、稲荷神社とは相性が悪い、といった風に、神社の種類によって相性があると言う方もいます。鳥居をくぐった際に「歓迎されていないな」と直感することがあれば、その神社は避けたほうが良いかもしれません。
旅をする際の注意点
気を付けるべき点は、観光地が自殺の名所としての側面を持っている場合があることです。有名観光地の中には、時折そういったスポットとして悪い意味で有名な場所もあります。もちろん、そういった場所も決して負の側面だけではなく、良い気を受けることも出来るはずなのですが、運気の低下した人がそういった場所に近付くことで霊障を受けるリスクを考えると、そういった場所はお勧めできません。
また、池や湖、川辺、海辺のような場所もあまりお勧めできません。こちらも決して悪い気ばかりが渦巻く場所というわけではないのですが、水辺には「不浄霊が集まりやすい」という性質があります。万が一のことを考えると、「運気を回復させるための行き先」からは除外したほうが賢明であると言えましょう。
さらに、あまりに人ごみの多い場所はあなたの運気を消耗させる可能性があります。上でも申し上げました通り、むしろ多くの人がいる場所に足を運ぶことでそれが刺激となり、下降線を辿っていた運気が一気に回復することもあります。刺激の少ない地方に暮らしている方などは、東京に遊びに行くことが気晴らしになる、ということも少なくないでしょう。しかしそれは「運気の回復」という意味ではかなりの荒療治であり、レアなケースと考えたほうが良いかもしれません。基本的な考えとして、人の多い場所には雑念が渦巻いている場合が多く、運気の弱った方がわざわざそういった場所に出向くと、悪影響を受けるリスクのほうが高いと言えます。
瞑想をして、見えた景色を旅先にしてみる
もちろん、あなたの旅ですから、行き先はあなたの直感で決めていただいて構いません。むしろ下手に頭で考えるより、あなた自身の内に眠る感覚が指し示すほうへ素直に足を向けるほうが良いでしょう。「どうしても行き先が決まらない」という方は、一度瞑想をしてみるのがお勧めです。一日のやるべきことを終え、就寝前に、静かな環境でリラックスし、目を閉じ、自分がどこかへ旅に出るイメージをしてみましょう。あなたの心に浮かんできた風景は、あなたの魂が現在求めている場所、あなたが足を運ぶべき場所です。心に浮かんだイメージを参考に旅先を決めれば、きっと素晴らしいひと時を過ごすことが出来るでしょう。