クンダリーニを覚醒する方法
クンダリーニとは、私たち人間なら誰もが持っている、根源的な生命エネルギーのことです。サンスクリット語で「螺旋(らせん)を有する者」という意味の通り、普段は尾てい骨の近くの第1チャクラで、とぐろを巻くようにして眠っています。これを覚醒させることで、眠ったエネルギーは第1チャクラから背骨を通って第7チャクラへと上昇し、脳天を突き抜け、やがて宇宙エネルギーとつながることができるのです。宇宙とつながることができれば、常に偉大な愛に包まれるかのような、幸福を感じることができます。今回は、どうすればクンダリーニを覚醒させることができるのか、その方法についてご紹介します。
ヨガの呼吸法を活用する
ヨガには「プラーナ」という生命エネルギーの概念があり、クンダリーニを覚醒させるための有効な手段の一つです。中でもおすすめは「クンダリーニヨガ」。「火の呼吸」を用い、体内のエネルギーを増幅させます。やり方は、以下の通りです。
- 骨盤を立てるようにして、あぐらで座る
- 背筋を伸ばし、お腹に手を当てる
- 大きく息を吸ったら、お腹が膨らむように、お腹の中に酸素を取り込む
- 息を短く吐き出し、一気にお腹をへこませる
- 息を吐きだすと同時に息を吸い、次の酸素を取り込む
- この呼吸を1秒間に2回、合計で60回行う
慣れてきたら、回数を100回、200回と増やしていきましょう。クンダリーニヨガは、火の呼吸の他にもポーズと呼吸法に「マントラ」という音節を組み合わせたもので、精神を安定させる効果が期待できます。
瞑想する
瞑想も、クンダリーニ覚醒の基盤となる第1チャクラを安定させることができます。ただ目をつむって心を無にするのではなく、「満たされていく自分」をイメージすることが大切です。やり方は下記を参考にしてみてください。
- 背筋を伸ばし、あぐらで座る(手は膝などの楽な位置に置く)
- 目をつむり、ゆっくり鼻で呼吸をする
- 肩をすくめて身体をこわばらせ、一気に脱力する
- 自分が床に沈んでいくイメージをする
- 自分の周りにいる大切な人を思い浮かべ、その人たちの愛が広がっていくイメージをする
- 喜びに満ち、身体の中がポカポカと温まる感覚を味わう
- ポカポカした感覚が、自分のお尻近くに落ちてくるのを感じる
- 尾てい骨から、赤い光が滑らかに体内を上昇するイメージをする
- 大地とつながる感覚や安心感を味わったら、ゆっくりと目を開ける
クンダリーニ覚醒の前兆
前述したような方法で覚醒を行うと、肉体的、精神的に様々な兆候が表れるようになります。肉体的な変化としては、痙攣や震えなどの筋肉の収縮、動悸、強烈な熱や冷たさを感じることなどが挙げられます。精神的な変化の例としては、幸福感に包まれたり、自分に自信が持てるようになることなどです。あるいは、体外離脱を経験したり、ツインソウルと出会うという神秘体験をする人もいます。真に覚醒することができれば、解脱することも夢ではありません。
それほどまでの奇跡を起こすことのできるクンダリーニの覚醒。すさまじいエネルギーを消耗するので、体長が悪い時や、準備が整わない状態で覚醒を行おうとすると、必ず失敗してしまいます。命にかかわる場合もあるので、覚醒を行う場合は必ず専門の指導者のもとで行うようにしましょう。