前世療法と未来世療法
「前世療法」「未来世療法」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。いずれもヒプノセラピストによる心理療法で、退行催眠によって被施術者をリラックス状態へと導きます。その状態から潜在意識へとアクセスすることで、被施術者は心の傷を癒したり、自分の人生に活路を見出せるようになるのです。今回は、前世療法・未来世療法ではそれぞれどのようなことを行うのか、その違いについてお話いたします。
前世療法とは
普段思い出すことはありませんが、実は私たちの潜在意識は、過去の記憶をすべて覚えています。それは、幼少期や母親の胎内にいた頃の記憶だけではなく、前世の魂の記憶までもです。催眠によりその記憶にアクセスすることを前世療法と言います。
前世療法の効果は様々です。例えば、自分の過去の記憶にアクセスすることにより、親子・恋人・友人など、今自分の人生で深い関わりを持つ人たちとなぜつながっているかという意味を知ることができ、よりよい関係を築くことができます。他にも、自分の魂の使命を知ることができたり、潜在能力に目覚めたり、ハイヤーセルフからメッセージを受信できたり…。被施術者は前世療法により様々な気付きを得るのです。
未来世療法とは
前世療法が自分の過去を知るためのものであるのに対し、未来世療法は自分自身の未来を知るための療法です。未来世療法における未来は2つあります。まず、今世での未来を見るもの。そして、今回の人生を終えた後の、来世の自分の人生を見るものです。
まだ知りえない未来を見るとはどういうことかというと、私たちの世界では、時の流れは過去から未来へと進んでいきますね。しかし、高次元の世界になると、時は過去から未来へと流れるのではなく、現在・過去・未来が同時に存在しているのです。これから起こりうるいくつもの未来を知ることで、現在抱えている問題を解決するためのヒントにしたり、自分が本当に望んでいるものは何かを知ることができます。また、未来世療法で見る未来はあくまで確定しているものではなく、その後の自分自身の意識や行動次第で変えることも可能です。
前世療法と未来世療法の違い
前世療法も未来世療法も、いずれも退行催眠によって潜在意識にアクセスするという点は共通しています。しかし、初めてヒプノセラピーを受けるという人は、いきなり未来世療法を受けるのではなく、まず前世療法など他のヒプノセラピーから始めることが一般的とされています。未来世療法を受けるには、「自分自身が何を望んでいるのか」「望みを達成した後、自分はどうなっているか」など、自分がどのような未来を望むのか、具体的に思い描くことが大切です。もし現状に満足していない状態で未来世療法を受けても、自分の未来にも満足できない可能性が高いのです。そのため、まずは現状の自分自身に満足できるよう、未来世療法以外のヒプノセラピーによって自らを癒す必要があります。慣れてきたら、ヒプノセラピストによるカウンセリングで、未来世療法を受けることもできます。ヒプノセラピーを受けてみたいと考えている方は、ぜひ参考になさってくださいね。