愛の心霊事情〈第2話〉前世の因縁で引き寄せ合うふたり

恋愛相談の裏側に、実は生き霊や因縁などの心霊問題が絡んでいた……。そういった鑑定事例は意外と多いもの。電話占いミーティア・コーポレーションが解決した、愛の心霊事情をご紹介いたしましょう。

前世の因縁で引き寄せ合うふたり

現世において強く結ばれるカップルは前世においても何らかの密な関係で結ばれていた、そういった事例は非常に多くあります。そしてそれは良い関係だけではありません。例えば、前世で敵対し合ったふたりや、憎しみ合ったふたりが、現世では固く結ばれたりすることもあります。今回はそういった因縁を持つ恋人と結ばれた綾香さん（仮名・栃木県宇都宮市・30代）の例をご紹介します。

「彼のことがとても気になる。以前に会った気がする。でも思い出せない」そうおっしゃっていた綾香さん。正直、第一印象はとても悪く、特にこれといった理由はないけれど、何故か嫌な感じがして「この人は敵だ」と思ったそうです。しかしその後、グループ内で付き合いを深めていくうちに、どんどん彼のことが気になっていき、実際の彼の優しい一面や素直な一面に触れ、どんどん好意を抱いていったそうです。そして同時に「この人は以前どこか別の場所で会っている気がする」という感覚が膨らんでいったそうです。初対面で覚えたまるで根拠のない敵対心、その後の好感触、そして奇妙な既視感。それらを確かめるため、綾香さんは電話占いミーティア・コーポレーションの霊能者に鑑定を依頼されました。

担当した私は、綾香さんからの簡単なご説明を聞きながら霊視を始めました。すると綾香さんとその例の彼には並々ならぬ因縁がある、ということが感じ取れたのです。これは現世だけに留まらない、過去世にまで遡る因縁だ、そう感じ取った私は、意識レベルを上げ、綾香さんの魂の記憶を遡ることにしました。そして過去世霊視の結果、綾香さんとその彼はひとつ前の前世で殺し合いをしていたことが分かったのです。ふたりの魂は今から百数十年前、日本ではない欧州のどこかの国で生を受けていました。綾香さんはその生では男性の警察官。彼は反社会勢力の一員。綾香さんは罪を犯した彼を裁くために追い掛け、銃で撃ち殺していたことが判明しました。

前世の綾香さんが彼を撃ち殺したのは職務を全うしたまで。ですからそれは当然、罪として裁かれませんでした。しかし、「人を殺した」という事実は大きな業となり、魂レベルで刻みつけられてしまったのです。そして、前世の綾香さんが死去し、魂が天へと返り、転生のための準備をする際、魂の導き手である高位霊（ガイド）から「前世で殺した相手と結ばれ、今度は幸せにするように」との使命が与えられました。そうして綾香さんと彼は現代日本に転生したのです。

ですから、ふたりが出会うのは運命でした。縁の導きのままに引き寄せ合い、そうして出会ったのです。綾香さんが初対面で覚えた敵対心は、前世の記憶のなごり。「以前どこか別の場所で会っている気がする」という感覚も同じことです。そして現世の綾香さんは、前世でただ職務の一環として撃ち殺した彼をひとりの人として受け止め、共に幸せにする使命が与えられています。実際に接して好感触を覚えるのは当然です。前世の彼も、反社会的組織に属していたのは事実ですが、ひとりの人として決して悪い人ではありませんでした。それを今度こそしっかりと受け止め、生涯を掛けて愛することで、殺人の業を償却する必要があったのです。

過去世霊視で見えた事実を告げたところ、綾香さんは大変納得されていたご様子でした。「なんだか全部しっくり来ました。あと何故か涙が溢れてきました。前世のことは思い出せないんですけど、本当にそうだったんだ、って分かります。彼の好意を受け止め、今度は絶対幸せにするようにします」そう涙ながらに話して下さり、そうして鑑定は終了しました。

それから1年半ほど経った頃、綾香さんからお手紙を頂戴しました。そこには、あれからふたりはすぐに交際することになったこと、その彼と先日結婚が決まったことが書かれていました。温かなお手紙は「ふたりで幸せになります。ありがとうございました」という言葉で締められていました。